SPL75ccが寿命を迎えてから、Daytonaさんの80ccやらオートボーイさんのヘッドやらに浮気をしていましたが、やっぱりキタコSPL系のハイコンプピストンの魅力には勝てませんでした。
画像が添付物全景。異様にフィンが巨大なヘッドが目立ちます。
3社5種類以上のシリンダ・ヘッド・ピストンを見てますが、このキタコさんの82SPLの品質は最高レベルだと思います。
カムはSPL専用。ノーマルヘッドと何が違うのか今ひとつ不明ですが、相変わらずの中空カムでイイ感じです。
カム山の形状、スコーンと空いたカム軸中心部、いずれも「10,000rpmオーバー余裕!」とオーラを放ちまくっております。
そうそう、カムにはベアリングがなく、油膜による潤滑だけに頼ってます。オイルとカムチェーンテンショナの調整をしっかりやらないと、カンタンに逝ってしまいそうな構造ですよね・・・。
まあ、潤滑油だけの軸受けというのは、意外にも回転さえしていればかなりな大荷重でも大丈夫らしい(バイクのエンジンの比で無い規模の大型装置などでも使われている)んですがね。
続いてピストン。
今までのSPL系には無いプラグ用の凹が。そこまで圧縮しますか!?という感じで大変頼もしいです。でもバルブリセス以上にカーボンが溜まりやすそうに見えるんで、定期的なチェックは欠かせないかも。
改めてみると、結構デカイです。これが毎分1万回以上のスピードで上下するんですからね~。萌える~。
次はシリンダを。
とにかく薄っ!Daytona80ccシリンダの比じゃ無い感じ。手荒に扱ったら欠けたり変形したりしてしまいそうです。エンジンブロックとのクリアランスチェックはしっかりやらないと・・・。
雑誌やら初心者向けのページを読むと、ピストンリング付きのピストンをシリンダへ入れる工程で随分苦労するように書かれていますが、個人的には「そうか?」という感じ。
確かに各リングの角度が大きくずれてしまわないように作業するのは神経を使いますが、両手の指とシリンダ入り口のテーパーを使えば結構カンタンに入りますけど・・・。
過去6(+α)回近く入れてますが、いずれも1分以内に入れてます。
むしろピストンピンとピストンピンクリップの方が大変。
最後にヘッド。
とにかくフィンが大きい。しかもフィン同士を支えている縦のフィンに風抜きの穴が空いているという芸の細かさ。さらに表面をサンドブラスト加工しているという気合いの入れよう。
期待通りウェストバルブ+強化スプリングなので大変満足。
ただSPL75ccのヘッドより吸排気ポートが狭く設定されているのは何故だろう?
で、組み上げて火を入れた感想。
確かにトルクフルで頼もしいエンジンになりました。高回転まで回してもストレス無く回るし、油温も思ったほど上がらないし、非常に完成度の高いキットだと思います。
圧縮高くてよくキックアームが跳ね返ってくるのだけが欠点かも(笑)
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